2026年5月28日、出入国在留管理庁の手数料を大幅に引き上げる改正入管法が成立しました。 施行は2026年10月1日を予定しており、在留資格の変更・更新はもちろん、永住許可申請の手数料は 現行の10,000円から200,000円へと、実に20倍にまで引き上げられる見込みです。 本コラムでは、改定の背景と新料金の内容、申請を控えている方が今から押さえておくべきポイントを整理します。
在留資格の変更・更新にかかる現行の手数料は一律6,000円程度(オンライン申請はやや割安)で、 永住許可申請は10,000円です。これらの金額は昭和56年(1981年)ごろから長期間ほぼ据え置かれてきました。 その間に日本に在留する外国人の数は大きく増加し、審査体制の強化やオンライン化への投資が追いついていないという課題が 指摘されてきました。今回の改定は、こうした審査の質と処理スピードを維持・向上させるための財源確保が主な狙いとされています。
最大の変更点は、これまで在留期間にかかわらず一律だった手数料が、 付与される在留期間の長さに応じた段階制に変わることです。長い在留期間を得られるほど、 窓口で納める手数料も高くなります。
| 付与される在留期間 | 現行 | 改定後(窓口) | 改定後(オンライン) |
|---|---|---|---|
| 3か月以下 | 6,000円 | 10,000円 | — |
| 1年 | 6,000円 | 33,000円 | 27,000円 |
| 3年以上5年未満 | 6,000円 | 64,000円 | — |
| 5年以上 | 6,000円 | 75,000円 | 65,000円 |
オンライン申請は窓口申請より低く設定される見込みですが、それでも現行の6,000円と比べると、 1年の在留期間更新で約4.5倍、5年以上の更新では10倍を超える負担増となります。 技術・人文知識・国際業務や特定技能など、毎年または数年ごとの更新が続く在留資格の方にとっては、 長期的に見て無視できない金額です。
永住許可は一度取得すれば更新の必要がなく、生活の安定に直結する重要な在留資格です。 だからこそ「多少手数料が上がっても取得する価値がある」と考える方は多い一方、 まとまった一時金として20万円を用意する必要があるという点は、 申請計画に組み込んでおくべき現実的な負担といえます。
今回の改定でとくに注意したいのが、新旧どちらの料金が適用されるかの判断基準です。 現時点で示されている案では、出入国在留管理局に申請が受理された日(申請受付日)を基準に、 施行日(2026年10月1日予定)より前の受付であれば改定前の料金が、それ以降であれば改定後の料金が適用される見込みです。 許可が下りた日ではない点に注意してください。
経済的に困窮している方への配慮措置
生活保護に準じる困窮状況にあり、人道上の配慮が必要と認められる場合には、 手数料が減額される措置も予定されています(在留資格の変更・更新は1万円程度、永住許可は2万円程度への減額が検討されています)。 該当する可能性がある方は、申請前に必ずご相談ください。制度の詳細(適用基準・減免要件の最終確定内容など)は、今後の政令や出入国在留管理庁の公式案内で正式に固まります。 現時点で確実に言えるのは、2026年10月1日より前に申請が受け付けられれば、現行料金が適用される可能性が高いということです。 とくに永住許可申請を検討されている方は、
の3点を早めに押さえておくことをおすすめします。
※ 本コラムは2026年8月9日時点で公表されている情報をもとに作成しています。手数料額・適用基準・減免要件などの詳細は、 今後発出される政令および出入国在留管理庁の公式発表により変更・確定される可能性があります。 実際の申請にあたっては、必ず出入国在留管理庁の最新情報をご確認ください。 なお、本コラムに記載の手数料は国(出入国在留管理庁)へ納める法定手数料であり、当法人にご依頼いただく際の申請サポート報酬額( 報酬額ページ参照)とは別のものです。
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